音程指定型ポルタメント
[書式] <str1>_<str2><len>,<num>
2音間をなめらかに移行させながら発音するためのコマンドです。<str1>と<str2>の音程間を<len>の音長でなめらかに演奏します。
- <str1> 音程
- <str2> 音程(オクターブ関連のコマンドも記述可能)
- <len> ポルタメント全体の音長
- <num> 音程の移行を速める(1〜255)
<num>を指定しない場合は、カンマも省略してください。
[例] c_d4 ;cからdまでを4分音符で鳴らす l8e_<<f ;eから2オクターブ低いfまでを8分音符で鳴らす o3g_o5a2. ;o3gからo5aまでを付点2分音符で鳴らす c_b1,30 ;dからbまで早めに音程を移行して全体で全音符ぶん伸ばす
精度の仕様上、あまりにも長い音符を狭い音域で鳴らすと本来よりも速く目的の音程に到達したり、あまりにも短い音符を広い音域で鳴らすと本来の音程に到達しないこともあります。
Gコマンドと同時に使用することはできません。後に使用したほうが有効となります。
OPMトラックの場合
<num>の値は半音の1/64単位で、本来の変化量に対してこの値が16.384ミリ秒ごとに加算されます。
PSGトラックの場合
PSGでは移行の速度自体があまり正確ではありませんので、<num>を使用して最適な速度になるように調整してください。
<num>の値は周波数レジスタと同じ精度で、本来の変化量に対してこの値が16.384ミリ秒ごとに加算されます。