コメント範囲指定
「/* 〜 */」 で括った範囲がすべてコメントとなり、コンパイル時に無視されます。複数行のコメントを入れるときやMMLの編集中に便利な機能です。
ネスト(入れ子)の回数に制限はありませんので、「/*a/*b/*c 〜 c*/b*/a*/」 のような記述もできます。この場合、入れ子の中がすべてコメントになります。
なお、「;」(セミコロン)との優先度は同等となっており、先に記述したほうが有効です。「;」によって「/*」をコメントアウトした際、「*/」だけが残っている状態になるとエラーが発生しますのでご注意ください。
また、「/*」だけを記述すると、その位置からテキスト終端までがすべてコメントになります。
[例] A { o4 l4 cdef edc.r8 /* efga gfe.r8 crcr crcr */ l8ccddeeff erdrc4r4 } ; efga gfe.r8 と crcrcrcr がコメントとして無視され、 ; cdef edc.r8 l8ccddeeff erdrc4r4 が演奏される
[例] A { o4 l4 cdef edc.r8 efga /* gfe.r8 crcr crcr */ l8ccddeeff erdrc4r4 } ; この場合は gfer8. と crcr crcr がコメント扱いになり、 ; cdef edc.r8 efga l8ccddeeff erdrc4r4 が演奏される
[例] A { o4 l4 /* cdef edc.r8 efga /* gfe.r8 */ crcr crcr */ l8ccddeeff erdrc4.r } ; この場合は2段階のネストになるので、 ; 最後の l8ccddeeff erdrc4.r のみ演奏される
[例] ;A /* cdef A gab>c */ ; 1行目の「;」によって「/*」がコメントアウトされているので、 ; 「*/」だけが検出されてしまい、エラーが発生する