書いた人: @yuinejp
(本文書はnrdplayに含まれるPDFファイルをもとに、現在の仕様に合わせて一部修正したものとなります)
本文書の目的
本文書ではOPMx2+SSGボードであるNBV4をAE-TTL-232Rに接続して、WindowsからNRTDRVの曲データを再生する方法を説明します。
FTDI社のFT232シリーズにはBit bangingモードが搭載されており、この機能でNBV4を直接操作します。
タイミング精度はそこまで良くありません。
- USBホストコントローラ(PC側)の性能にも依存します
- タイミングを気にされる方はSPFM Lightでのパラレル出力をお薦めします
1. FTDI社のUSBシリアル基板の用意
FTDI社のFT232Rシリーズ以降を使用したUSBシリアルを用意します。CTS/RTSがあるものをご用意ください(4ピンのモノは不可)。
本文書ではAYC02でも利用可能なAE-TTL-232Rを利用します。
本文書の内容は、以下の基板で動作確認をしています。
- AE-UM232R (FT232RL)
- AE-TTL-232R (FT232QR)
- AE-FT232HL (FT232H)
2. AE-TTL-232RとNBV4の接続
1. JP1のジャンパを8x2側に設定してください
2. 下記のように接続してください
名称 | NBV4 | AE-TTL-232R |
---|---|---|
クロック | P1-3: S | 4: TXD |
データ | P1-1: D | 5: RXD |
コントロール | P1-2: C | 6: RTS |
ラッチ | P1-4: R | 2: CTS |
GND | P1-7,P1-9: GND | 1: GND |
+5V ※ | P1-8,P1-10: 5V | 3: +5V |
※NBV4にDC給電している場合は不要です。
3. 信号電圧レベル(SW2: VIO)を5Vに設定してください
NBV4に搭載したIC(SN74HCT241および互換IC)の性能によりますが、実際には3.3V、5Vのどちらでも動作するかと思います。
動作不良の場合に見直してください。
- 接続例1
- ピンソケット: L型ピンソケット 1×6 (6P)
- ケーブル: ブレッドボード・ジャンパーコード(オス−メス) 15cm(白)
- 接続例2
NBV4-232Rは上記の配線と同等の接続を行うためのアダプタです。AE-TTL-232RとNBV4をケーブルなしで接続できるようになります。
今までにMI68やレトロエクスプレスなどのイベントで頒布しました。
3. FTDI社のドライバのインストール
下記のURLからドライバを入手してインストールしてください。
http://www.ftdichip.com/Drivers/D2XX.htm
4. NBV4制御ソフトウェアのダウンロード
下記のURIより最新のnrdplayソフトウェアをダウンロードし、NRTDRV.EXEの下にnrdplayフォルダを作って各ファイルをコピーしてください。
http://realchip.yui.ne.jp/nbv4/nrdplay_161230.zip
5. scciの設定
コピーしたnrdplayフォルダ内のscciconfig.exeを起動して(NRTDRV.EXEのメニューからも起動できます)、NBV4を設定してください。
ボードの設定内容は下記を参考にしてください。
ASLPLAY(CLI)で曲データを再生する場合は、設定済みのscci.iniとscci.dllをaslplayフォルダにコピーしてください。
6. 音量バランス調整用のテスト音を再生
NRTDRV.EXEの「設定(S)」→「nrdplay関連設定」→「nrdplayでテスト音を再生する」を選択してください。
選択すると即座に下記のテスト音が発音されますので、各音源の音量が同じになるようにNBV4基板上のボリュームを調整してください。
1. OPM#1→SSG→OPM#2の順で「ドレミファソラシド」
2. OPM#1「ドレ」→SSG「ミファ」→OPM#2「ソラ」→OPM#1「シド」
3. OPM#1「ド」→SSG「ミ」→OPM#2「ソ」の和音
4. OPM#1→SSG→OPM#2の順で「ド」を無限に繰り返す
7. NRTDRVの曲データを再生
nrdplayで再生する場合
ASLPLAY(CLI)で再生する場合
- NRTDRV.EXEの「設定(S)」→「ASLPLAY関連設定」→「データの再生にASLPLAYを使用する」にチェックを入れます
- 「ASLPLAYのオプションを指定する」で「--rt」を追加します
- MMLファイルをコンパイルします
付録
- NRTDRV
- http://nrtdrv.sakura.ne.jp/
(以上)