OPM音色定義書式
音色の編集には 「OPM音色レジスタ編集ツール」 を使用すると便利です。
標準設定の場合(#VOICE_MODE未使用、または#VOICE_MODE=0)
[書式] @<inst> { PAN,ALG, FB, OP AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP1 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP2 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP3 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP4 }
上記のような書式で定義します。定義位置は任意ですが、曲全体でその音色が有効となります。
<inst>には音色番号、もしくは音色名のいずれかが入ります。音色名を使う場合はダブルクォーテーションで括ってください。音色名には大文字と小文字の区別はありません。
音色番号、音色名の後には改行が必須です。音色番号、音色名と1個目のパラメータを1行で書くことはできません。2個目のパラメータからはすべて1行で記述してもかまいません。
各パラメータの区切りは、「,」(カンマ)以外にも半角空白とタブが使えます。
もちろん、「;」(セミコロン)や「/* 〜 */」を使ってコメントを入れることもできます。
PANのパラメータを0にすると、それまでのパンポット設定を継続します。強制的に特定の値で決め打ちしたい場合のみ、1以上を指定してください(ドラムパートで楽器ごとの定位を固定したいときなどに有用です)。
記述例
@"SYNTH" { ;synth lead ;PAN AL FB OP 0, 4, 3, 15 ; AR DR SR RR SL TL KS MUL DT1 DT2 AME 31, 0, 2, 0, 0, 20, 0, 2, 3, 0, 0 24, 14, 6, 6, 1, 0, 0, 5, 3, 0, 0 31, 0, 2, 0, 0, 16, 0, 1, 7, 0, 0 24, 18, 9, 6, 2, 0, 0, 3, 7, 0, 0 }
#VOICE_MODEを使用する場合
#VOICE_MODEヘッダを使用することで、音色定義書式を変更することができます。
- #VOICE_MODE=1の場合
- 標準設定との違いは、PAN〜OPが下段に位置する点です。
@<inst> { AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP1 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP2 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP3 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP4 PAN,ALG, FB, OP }
- #VOICE_MODE=2の場合
- 標準設定とほぼ同じですが、PANを省略して記述します。この際、PANは0として扱います。
@<inst> { ALG, FB, OP AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP1 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP2 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP3 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP4 }
- #VOICE_MODE=3の場合
- #VOICE_MODE=1のPAN省略形です。MXDRV互換書式でもあります。
@<inst> { AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP1 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP2 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP3 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP4 ALG, FB, OP }
- #VOICE_MODE=4の場合
- アルゴリズムとフィードバックをまとめて設定します(AF)。
@<inst> { AF, OP, PAN AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP1 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP2 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP3 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP4 }
- #VOICE_MODE=5の場合
- NEW FM音源ドライバー/GMR-X1/OPMDRV互換書式です。各種エフェクトを同時に設定できます。この書式ではSYのビット1がノイズスイッチを兼ねており、ビット1を立てる(SYの値を2〜3にする)と、Ch.8/OP4でノイズが有効になります。
@<inst> { AF, OP, WF, SY, SP,PMD,AMD,PMS,AMS,PAN,NOI AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP1 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP2 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP3 AR, DR, SR, RR, SL, TL, KS,MUL,DT1,DT2,AME ;OP4 }
- 関連
- #VOICE_MODEヘッダ, PSG音色定義書式, @コマンド