SPコマンド(ソフトウェアLFO[音程]設定)
[書式] SP<delay>,<pitch>,<steps>,<type>
音程に対するソフトウェアLFO (ビブラート)を設定します(Software LFO Pitch)。
同時にLFOを開始します。 ただし、ポルタメントで音程が移行している最中は効果が掛かりません。
実行した時点で常にキーオン同期モードになります。非同期モードにしたい場合はSSPコマンドをご使用ください。
ソフトウェアLFOの処理はテンポには影響されず、常に16.384ミリ秒単位で行われます。たとえば<delay>に61を指定すると、16.384*61 = 999.424ミリ秒 = 約1秒です。
- <delay>
- LFOが掛かりはじめるまでの時間を指定します。設定可能範囲は 0〜255です。
- <pitch>
- ピッチ加算値を指定します。設定可能範囲は 1〜255です。
- <steps>
- 1振幅の長さを指定します。設定可能範囲は 1〜255です。
- <type>
- LFO波形を選択します。設定可能範囲は 0〜5です。
<type> | LFO波形 |
---|---|
0 | 下降から始まる三角波 |
1 | 上昇から始まる三角波 |
2 | 下降から始まる三角波 (ピッチ64倍) |
3 | 上昇から始まる三角波 (ピッチ64倍) |
4 | 下方向に掛かる矩形波 |
5 | 上方向に掛かる矩形波 |
値の省略時は、前回指定した値が代入されます。SRコマンドやSRPコマンドと併用すると、スイッチのオン・オフのように使用可能です。
[例] 左のように値を省略した場合、右の内容と等価になる A { ; A{ SP20,16,4,0 l2cd ; SP20,16,4,0 l2cd SRP ef ; SRP ef SP ga ; SP20,16,4,0 ga SP,,8 b>c ; SP20,16,8,0 b>c SP80 d1 ; SP80,16,8,0 d1 } ; }
OPMトラックの場合
<pitch>は半音の1/64単位ですが、<type>が2〜3の場合は64倍され、半音単位になります。
PSGトラックの場合
<pitch>は周波数レジスタと同等の値ですが、<type>が2〜3の場合は64倍されます。高域ほど強く効果が掛かるため、特に大きめの値を設定すると必要以上に振幅しがちなので、ご注意ください。